小さな渦と大きな渦

 北陸新幹線が開通して以来、ここ金沢市内には国外から或いは県外からも多くの観光客が訪れています。
これは、過去にはあり得なかったお客様の数です。当然ながら、市内中心部の商店は休日ともなれば大変な賑わいを見せています。お寿司屋さんなどの「食」の店には、金沢の「うまいもの」を求めて観光客の長蛇の列が続いています。金沢らしい和菓子の売れ行きも好調であると聞きました。本当に新幹線は、大変大きな経済効果をもたらしてくれました。それを喜ぶ反面、少々疑問を感じるところが有ります。それは、この経済効果が有るところと無いところの差が大きすぎる現状です。分かり易く言えば、郊外の商店では相変わらずの客入りです。また、たとえ市内中心部に有っても、およそ観光と言うものにほど遠い職種のお店やサービス業も然りです。恐らく、直接的な経済効果は無いはずです。もっとも経済効果については、いきなりは無理でしょうから全体の景気が良くなり、それに連れて消費が高まる事で初めて恩恵に与るという図式でしょうか。これは、致し方のない所だとも思います。ですから、此処では恩恵が即座に且つ平等に分配される事と言うつもりは有りません。それに努力もなしに平等はあり得ませんし、そもそも違う職種や商品・サービスそして立地条件などを並べ立てて平等と言うこと自体陳腐な話しで有ると思います。ですが、今回の新幹線効果を機に観光に縁の無いと思われる商店や事業所にも活気を呼び込み繁盛店となっていただきたいと思います。新幹線効果などと言う大きな渦に飲み込まれ翻弄され仕舞いには片隅に追いやられるより、個々のお店や会社が繁盛し周囲を巻き込み小さな渦となり、やがて相対する大きな渦といつしかひとつになることが良いと考えます。小さな渦は、たとえ影響力が弱くとも次第に周りを取り込んでやがて大きな渦となり、より良き方向へ進んでいくのでは無いでしょうか。
何故なら、その小さな渦は、自分たちが起こした渦に他ならず、自分たちの意が汲まれたものだからです。
とにかく、脇目も振らず繁盛店への道をまっしぐらです。
全ては、ここから始まります。